金市況・ニュース
- 28日のNY金は下落、対ユーロでのドル高を受け6月29日 09:0228日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比3.6ドル安の1821.2ドルとなった。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は28日、ECB主催の金融シンポジウムの基調講演で、7月のECB理事会で0.25%の利上げを実施し、その後もインフレの抑制に向けて積極的な利上げを行う可能性を示した。米国や英国などに比べ利上げペースが緩やかとなることで、外国為替市場では対ユーロでのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
ECB主催の金融シンポジウムでは、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長とベイリー英イングランド銀行(中央銀行)総裁がパネリストとして参加が予定されている。
ただ、コンファレンス・ボード(CB)が28日発表した6月の米消費者信頼感指数は98.7と、前月から4.5ポイント低下。市場予想の100.4も下回り、米経済成長が年末にも減速し、景気後退するとの懸念が高まっていることが示されたことで、安全資産としての需要から金は買われ、下げ幅は限られた。 - 27日のNY金は軟調、米長期金利の上昇を眺め6月28日 09:1027日のNY金は軟調。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比5.5ドル安の1824.8ドルとなった。
米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが景気後退を招くとの懸念が高まる一方、米FRBはインフレ対策として7月に大幅利上げを実施した後は金利の引き上げ幅を押さえるのではないかとの思惑も台頭する中で、米債券市場での入札が低調だったことから、米長期金利の指標となる10年債利回りが下落。金利を生まない資産である金を保有する機会コストが上昇したため、NY金には売りが入り下落した。
また、27日から29日の日程で欧州中央銀行(ECB)開催する年次の中銀フォーラムに参加する、ラガルドECB総裁やパウエル米FRB議長、英中銀のベイリー総裁の発言が注目されていることも全般的に市場の様子見姿勢を強めている。 - 27日の金ETFは減少、現物保有量は1056.40トン6月28日 08:41ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、27日時点で前日比4.64トン減の1,056.40トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は27日現在、昨年12月末と比べ80.74トン増加している。 - 24日のNY金は堅調、対ユーロでのドル安などを受け6月27日 09:0324日のNY金は堅調。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比0.5ドル高の1830.3ドルとなった。
主要各国の中央銀行がインフレ対策として金融引き締めを継続することによる景気後退への懸念から安全資産として金は買われて上伸。景気減速の兆候を捉え、米連邦準備制度理事会(FRB)が7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを実施した後は、利上げペースを緩めるとの見方が浮上。対ユーロでのドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。 - 24日の金ETFは減少、現物保有量は1061.04トン6月27日 08:40ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、24日時点で前日比2.03トン減の1061.04トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は24日現在、昨年12月末と比べ85.38トン増加している。 - 23日のNY金は下落、パウエル米FRB議長発言などを背景としたドル高を受け6月24日 09:1323日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比8.6ドル安の1829.8ドルとなった。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は23日、下院金融サービス委員会での議会証言において、約40年ぶりの高水準に達しているインフレの抑制に向けた取り組みに対し米FRBは「無条件」でコミットすると表明。また、S&Pグローバルが23日発表した6月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.9と、前月5月の54.8から鈍化すると共に市場予想(54.0)を下回り、2021年2月以来の低水準となった。これを受けて対ユーロでのドル高が進行、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。 - 23日の金ETFは減少、現物保有量は1063.07トン6月24日 08:59ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、23日時点で前日比8.7トン減の1063.07トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は23日現在、昨年12月末と比べ87.41トン増加している。 - 22日のNY金は横ばい、強弱材料が交錯6月23日 09:0722日のNY金は横ばい。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比0.4ドル安の1838.4ドルとなった。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は22日、上院銀行委員の公聴会で、米FRBがインフレ抑制のために景気後退リスクがあっても全力で行動しているとの姿勢を示した。これを受け、米FRBが今後も積極的な利上げを継続するとの見方が、金利を生まない資産である金にとっては弱材料となる一方、米国の景気後退懸念から安全資産としての買いに支えられ、NY金は小幅下落した。
また、バイデン米大統領は22日、米国のガソリン価格が過去最高を記録したことを受け、夏の行楽シーズンに当たる9月末までの3カ月間、ガソリンとディーゼル燃料にかかる連邦税を停止するよう議会に要請した。ただ、ガソリン価格を抑えることでインフレを抑制することが目的だが、減税によりガソリン消費が増加すれば逆に需給ひっ迫を招く可能性もあるため、議会が立法措置に応じるかに関しては不透明感が燻っている。 - 22日の金ETFは減少、現物保有量は1071.77トン6月23日 08:47ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、22日時点で前日比2.03トン減の1071.77トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は22日現在、昨年12月末と比べ96.11トン増加している。 - 21日のNY金は軟調、米長期金利の上昇などを受け6月22日 08:5821日のNY金は軟調。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比1.8ドル安の1838.8ドルとなった。
欧米の積極的な利上げにより世界的な景気後退が招かれるとの懸念を背景に下落していた米株価が買い戻され、投資家のリスク選好姿勢が後退する一方、安全資産とされる金は下落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇したことも弱材料視された。 - 21日の金ETFは増加、現物保有量は1073.80トン6月22日 08:40ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、21日時点で前日比1.74トン減の1073.80トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は21日現在、昨年12月末と比べ98.14トン増加している。 - 20日のNY金は休場、奴隷解放記念日の振替休日のため6月21日 08:3120日のNY金は、奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の振替休日のため休場
- 17日のNY金は下落、対主要国通貨でのドル高を眺め6月20日 08:5417日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比9.3ドル安の1840.6ドルとなった。
各国中銀がインフレ対応を急ぐことで世界的な景気後退懸念が高まったことで安全資産として買われる場面もあったが、対主要国通貨でのドル高が進行し、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。米国が、6月19日の「奴隷制廃止記念日(ジューンティーンス)」の振替休日で連休となることも、利益確定の売りを誘った。 - 17日の金ETFは増加、現物保有量は1075.54トン6月20日 08:40ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、17日時点で前日比11.6トン増の1075.54トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は14日現在、昨年12月末と比べ99.88トン増加している。 - 16日のNY金は上伸、世界的な景気後退懸念やドル安を受け6月17日 08:5016日のNY金は上伸。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比30.3ドル高の1849.9ドルとなった。
スイス国立銀行(中央銀行)とイングランド銀行(英中央銀行)が利上げを決定したことで、各国主要中銀がインフレ抑制のために金融引き締めを実施することで、世界経済の減速や景気後退(リセッション)につながるとの懸念が台頭。また、スイス国立銀行の利上げは市場の想定外だったため、スイスフランが対ドルや対ユーロで急伸。ドル建てNY金はドル安をみた割安感からの買いや、インフレヘッジとしての買いが入り、清算値確定後の時間外取引では1850ドル台を回復している。 - 15日のNY金は上伸、米FRBの大幅利上げを受けた米景気の減速懸念などが台頭6月16日 09:0315日のNY金は上伸。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比6.1ドル高の1819.6ドルとなった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)声明において、米連邦準備制度理事会(FRB)は、通常の3倍となる0.75%の大幅利上げを決定。米FOMC参加者による最新の金利・経済見通しではフェデラル・ファンド(FF)金利見通しが2022年末で3.4%と、前回3月末時点の見通し(22年末1.9%)から大幅に引き上げられた。
米FOMC声明発表直後は対主要国通貨でドル高に振れたが、その後のパウエル米FRB議長の会見で利上げに対しての慎重姿勢が示されたことで、引けにかけてドル安が進行。材料出尽くし感や米景気の減速懸念が強まる中で、ドル建てNY金は割安感からの買いや安全資産としての買いなどが入り、清算値確定後の時間外取引で値を伸ばし、9時時点では前日比15.1ドル高の1834.70ドルで推移している。 - 14日のNY金は下落、米FRBの大幅利上げ観測を背景に6月15日 08:4314日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比18.3ドル安の1813.5ドルとなった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が14日、15日両日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げを実施するとの見方から、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落。米労働省が14日発表した5月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.8%上昇し、4月の0.4%上昇から伸びが加速。インフレ圧力が強まれば、米FRBは9月以降の積極利上げを迫られる可能性があるとの見方も、金利を生まない資産である金にとっては弱材料となった。 市場では先週10日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)が1981年12月以来、40年5カ月ぶりの大幅な上昇率を記録したことから、米FRBは従来予想よりも早いペースでの利上げを実施するとの観測が台頭。米債券市場では、米FRBが0.75%の利上げを実施する可能性を織り込む動きが広がっている。 - 14日の金ETFは減少、現物保有量は1063.94トン6月15日 08:33ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、14日時点で前日比4.93トン減の1063.94トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は14日現在、昨年12月末と比べ88.28トン増加している。 - 13日のNY金は下落、対主要国通貨でのドル高を受け6月14日 08:4913日のNY金は下落。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比43.7ドル安の1831.8ドルとなった。
先週10日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る高い伸びとなり、米国のインフレがピークを迎えたとの市場の思惑が後退すると共に、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極利上げで、米経済はリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が浮上。投資家のリスク選好姿勢が後退し、資産を現金化する動きが強まる中で、米株価は下落し、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。 - 10日のNY金は上伸、米FRBの積極利上げへの懸念や米株安を受け6月13日 08:4510日のNY金は上伸。指標限月8月物の清算値(終値)は前日比22.7ドル高の1875.5ドルとなった。
10日に米労働省が発表した5月の米消費者物価指数(CPI)は前年度比8.6%上昇し、市場予想(8.3%上昇)を上回ると共に、1981年12月以来の高い伸びを示したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的に利上げを実施するとの見方が浮上する一方、金利を生まない資産である金は下落した。ただ、売り一巡後は、積極的な金融引き締めが景気を冷やすとの懸念や、インフレ高進懸念が再燃する中、投資家のリスク選好姿勢が後退したことで米株価が急落。インフレヘッジとしての買いや安全資産としての買いが入り金は急反発する荒い値動きとなった。
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