金市況・ニュース
CFTC建玉報告:円/ドル(6月22日時点)6月28日 13:22
期間中の円(対ドル)は軟調。米国連邦準備制度理事会(FRB)は16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ予想時期を2023年に前倒し。金利・経済見通しでは、18人の当局者の過半数となる11人が23年に少なくとも2回の0.25%ポイントの利上げを予想。日米の金利差を意識した円売りドル買いが進行した。 その後は、パウエル米FRB議長が22日、議会証言で米国の労働市場が急回復を続けても、米FRBは「インフレは一時的」なものとして容認し、事実上のゼロ金利を当面維持する考えを示すと、市場は落ち着きを取り戻し、円が買い戻されたものの、週間ベースでは円安ドル高が進行した。
- CFTC建玉報告:円/ドル(6月22日時点)6月28日 13:22期間中の円(対ドル)は軟調。米国連邦準備制度理事会(FRB)は16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ予想時期を2023年に前倒し。金利・経済見通しでは、18人の当局者の過半数となる11人が23年に少なくとも2回の0.25%ポイントの利上げを予想。日米の金利差を意識した円売りドル買いが進行した。 その後は、パウエル米FRB議長が22日、議会証言で米国の労働市場が急回復を続けても、米FRBは「インフレは一時的」なものとして容認し、事実上のゼロ金利を当面維持する考えを示すと、市場は落ち着きを取り戻し、円が買い戻されたものの、週間ベースでは円安ドル高が進行した。
- CFTC建玉報告:円/ドル(6月15日時点)6月22日 12:51期間中の円(対ドル)は軟調。15日に発表された、5月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)が前月比0.8%上昇と、4月の0.6%上昇から伸びが加速。前年同月比の伸びは6.6%と、2010年11月以降で最大となった。これを受け、15日、16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、物価が上振れする中、量的金融緩和の縮小開始(テーパリング)に向けた示唆がある可能性があるとの見方から米債券は売られ、米長期金利の市場となる米10年債利回りが上昇した流れから、日米の金利差を意識した円売りドル買いが誘われた。
- 6月米FOMC:米利上げ時期が前倒し、量的緩和の縮小に向けた検討に入る6月17日 11:31米連邦準備制度理事会(FRB)が6月15〜16日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。政策策金利を年0〜0.25%に据え置き、量的緩和策で米国債などを買い入れるペースを月額1200億ドル(約13兆円)で維持することを全会一致で決定。
米FOMC後に公表された参加者18人による政策金利見通しでは、過半数の13人が2023年末までに1回以上の利上げを見込んだ。3月会合からは6人増え、「2回利上げ」する想定を示した。22年中の利上げ想定も3月会合の4人から7人に増え、景気過熱リスクに警戒感が広がっていることを映し出した。
また、パウエル米FRB議長はFOMC後の記者会見で「夏から秋に強い雇用拡大を見込んでいる」と景気の先行きに自信を表明。新型コロナウイルス危機を受けて導入した量的緩和策の縮小に着手するための条件達成に向け「一段と大きく前進するまでは遠いが、景気の改善は続く」とし、今後の会合で具体策を議論すると説明した。
6月16日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金相場は、清算値(終値に相当)後に公表された米FOMC結果が売り材料となり急落。中心限月の期近8月限は一時、前日比52ドル(2.8%)安の1804.40ドルと、中心限月の継続足で5月6日(1781.80ドル)以来1カ月半ぶりの安値を付けた。
米FOMC参加者の政策金利見通しで利上げ時期が従来の2024年以降から2023年に前倒しされ、「2回利上げ」の想定が示された。さらに、パウエル議長が「量的金融緩和策の縮小について議論を始めた」と明らかにするなど、市場にとっては想定以上のタカ派的な内容となり、米長期金利の指標である10年物米国債利回りが1.594%に上昇。金は保有しても金利収入が得られない資産であるため、金利上昇により相対的な魅力が低下し売り材料となった。また、外国為替市場ではドルが対主要通貨で買われ上昇、主要6通貨で構成されるドル指数が一時91.402と5月5日(91.436)以来1カ月半ぶりの高値を付けたことにより、ドル建てで取引される金に割高感が生じたことも売り材料。
NY金は16日の急落で200日移動平均線(6月16日現在:1844ドル付近)を割り込んだことから、次の下値のめどは100日移動平均線(同:1797ドル付近)の水準になることが予想される。また、今後は米FRBから量的緩和の縮小の方針がいつ示されるかが注目され、最短では8月下旬の米西部ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウムで発表されるとの見方がある。 - CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(6月8日時点)6月14日 12:33期間中の円(対ドル)は軟調。3日、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが発表した5月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が97万8000人増と、2020年6月以来の大幅な伸びだった。また、新規週間失業保険申請件数も38万5000件とコロナ感染拡大以降で初めて40万件を下回り、労働市場改善への期待感から、一時、円売りドル買いが進行した。しかし、4日発表の米雇用統計の非農業部門就業者数は前月比55万9000人増と、市場予想67万5000人を下回る結果となったことがサプライズとなり、ドルが売り戻され、週ベースでは小幅な円安ドル高に留まった。
- CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(6月1日時点)6月7日 13:19期間中の円(対ドル)は堅調。5月31日は、米国が「戦没者追悼日(メモリアルデー)」、英国が「スプリング・バンクホリデー」のため、米英市場が休場で取引が薄くなる中、ドイツの物価指標が強めの内容となったことからユーロ買いドル売りが進行したことが響き、円も買われた。また、米FRB高官らが、今の「インフレ上昇は一時的」との見方を示し、米金融緩和の維持を示唆したことで米長期金利が下落したこともドル安要因となった。
- CFTC建玉報告:円/ドル(5月25日時点)5月31日 13:00期間中の円(対ドル)は堅調。米シカゴ連邦準備銀行のエバンズ総裁は25日、米国の巨額財政支出がインフレ高進を招くと警鐘を鳴らすサマーズ元財務長官の主張に「インフレ(加速)の正確な仕組みや深刻さを説明していない」と反論。米金融緩和策の変更が必要なリスクはないと明言した。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による資産購入の段階的縮小(テーパリング)懸念が後退すると共に、米長期金利が下落したことで、対主要国通貨でのドル安が進行。外国為替市場での円高ドル安が進行した。
- CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(5月18日時点)5月24日 12:38期間中の円(対ドル)は軟調。12日発表の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比4.2%上昇と、12年7カ月ぶりの高い伸びとなったことや、13日発表された4月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比が6.2%上昇と統計開始以降最大の上昇率を示し、インフレ加速懸念を改めて意識させる内容となった。これを受け、景気回復局面でのバイデン米政権が目指す大型財政出動がインフレ加速を招きかねないとの懸念が台頭。また、米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派的な姿勢を維持するとの見方を背景に、米長期金利が上昇したことから、日米金利差の拡大を見込んだドル買い円売りが強まった。
- CFTC建玉報告:円/ドル(5月11日時点)5月17日 12:46期間中の円(対ドル)は堅調。4月の米雇用統計で就業者数の伸びが市場予想に反して大幅に鈍化したことで米長期金利の指標となる10年物米国債利回りや、対主要国通貨でのドルが下落。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、いかなる物価上昇も一過性のものとの見方を繰り返し表明。クリーブランド地区連銀のメスター総裁が、年末時点のインフレ率は2%を超えるものの、供給網の問題解消を受け来年は低下するとの見方を表明。フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、公衆衛生上の懸念と不十分な子育て支援のほか、産業部門ごとに回復が一様でないことが米労働市場の緩慢な回復の背景にあるとし、FRBは景気支援を継続する必要があるとの考えを示している。
- CFTC建玉報告:円/ドル(5月4日時点)5月10日 13:08期間中の円(対ドル)は軟調。29日に発表された2021年1〜3月期の米実質GDP(国内総生産)速報値は、経済成長の加速を示した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は3日、米国の景気回復が「着実に前進している」との認識を示した他、米国の良好な経済指標を背景に米国債利回りが上昇し、対主要国通貨でのドル高が進行した。その後、イエレン長官が4日、バイデン政権の4兆ドル規模の成長戦略について、「景気が過熱しないように金利を引き上げる必要があるかもしれない」と述べたこともドルが買われた要因となった。ただ、イエレン氏はその後に利上げを予想したり、米連邦準備制度理事会(FRB)勧めたりしたものではないと発言を軌道修正したため、外国為替市場の反応は一時的なものに留まった。
- CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(4月6日時点)4月12日 17:23米商品先物取引委員会(CFTC)が9日に発表した建玉報告によると、6日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)のポジションの売越幅は5万7989枚となり、前週と比べ1492枚縮小。期間中に、投機筋は売り買い共にポジションを増やし、買いポジションをより多く増やした。 期間中の円(対ドル)は堅調。バイデン米大統領は3月31日、8年間に2兆ドル超をインフラ整備や環境対策などに投じる成長戦略を正式発表。新たな大型財政出動が新型コロナウイルス危機後の景気回復を一段と後押しするとの見方から、円売りドル買いが進行した。ただ、米国の新規失業保険申請件数は71万9000件と前週から増加し、市場予想の68万件を超えたことや、2日のグッドフライデー(聖金曜日)を控えて調整ムードが強まった。その後、米労働省が2日発表した3月の米雇用統計は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が7カ月ぶりの大きな伸びとなり、景気回復が勢いづく中、インフレ加速への懸念が強まったことで、米株が上昇する一方で米金利は低下したためドルが売られ、週間ベースでは円高ドル安となった。 期間中のユーロ(対ドル)は堅調。大口投機筋の買越幅は6万7522枚となり、前週比6217枚縮小。米長期金利の上昇が一服したことや、米経済のインフレ懸念が強まったことでユーロが買い戻され、週間ベースではユーロ高ドル安となった。
- CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(3月30日時点)4月5日 17:21米商品先物取引委員会(CFTC)が4月2日に発表した建玉報告によると、3月30日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)のポジションの売越幅は5万9481枚と、前週比5956枚拡大。期間中に投機筋は買いポジションを減らし、売りポジションを増やした。 期間中の円(対ドル)は下落。米国での新型コロナウイルスのワクチン普及による経済活動正常化への期待が高まり、米国債利回りが上昇。日米金利差拡大への思惑から、円を売ってドルを買う動きが強まった。また、30日に米大統領報道官が、バイデン大統領によるインフラ投資計画の発表予定を明らかにし、先に成立した追加経済対策に加えて、大規模事業を通じた米経済回復への期待が高まると共に、円安ドル高となった。 期間中のユーロ(対ドル)は軟調。大口投機筋の買越幅は7万3739枚となり、前週比1万9583枚縮小。ドイツのIFO経済研究所が26日発表した3月の同国企業の景況感指数が2カ月連続で上昇し、29日には、3月のドイツIfo企業景況感期待指数は2018年9月以来の高水準となる100.4を付けたことで、欧州経済回復への期待感からユーロは一時上伸した。しかし、ドイツでは新規感染者数が急増するなど、欧州の感染第3波への懸念は根強いことや、欧米の金利差拡大を意識したユーロ売りドル買いが進行したことで、週間ベースではユーロ安が進行した。
- CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(3月23日時点)3月29日 17:20米商品先物取引委員会(CFTC)が26日に発表した建玉報告によると、23日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)のポジションの売越幅は、5万3525枚となり、前週比1万4157枚拡大。投機筋は売り買い共にポジションを増やし、売りポジションをより多く増やしていた。 期間中の円(対ドル)は上伸。17日に公表された米FOMCで、事実上のゼロ金利政策が少なくとも2023年末まで続くとの見通しや、量的緩和策を現状のまま継続する方針が示されたことで、円買いドル売りが進行。その後は、米長期金利の指標である10年物国債利回りが上伸したことや、22日にトルコで中央銀行総裁が急遽更迭されて高金利反対派が後任となり、金融市場の不確実性が高まった。また、23日には、ドイツがロックダウン(都市封鎖)の期限延長を発表し、景気回復への楽観的な見方が後退する中、円を買う動きが広がった。 米長期金利の低下で円が買われた面もあった。期間中のユーロ(対ドル)は軟調。大口投機筋の買越幅は9万3322枚となり、前週比3346枚拡大。23日には、ドイツが変異ウイルスの拡大を背景に、現行のロックダウンの期限を延長。イースター休暇中は規制を一段と厳格化すると発表。フランスやイタリアも一部地域で規制強化に動いたことで、欧州経済への楽観的な見方が後退。また、欧米の金利差を意識したユーロ売りドル買いも進行した。
- CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(3月16日時点)3月22日 17:19米商品先物取引委員会(CFTC)が3月19日に発表した建玉報告によると、16日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)のポジションは買越しから売越しに転じ、売越幅は3万9368枚となった。円/ドル相場の大口投機玉のポジションが売越しとなったのは、2020年3月3日(売越幅4万2324枚)以来、約1年ぶり。期間中に、投機筋は売り買い共にポジションを増やし、売りポジションをより多く増やしていた。 期間中の円(対ドル)は下落。総額1兆9000億ドル規模の米追加経済対策法はバイデン大統領の署名により、11日に成立。同法案には現金給付や失業給付上乗せの延長などが含まれており、景気回復を加速させるとの期待が台頭する中、安全資産とされる円を売ってドルを買う動きが強まった。ただ、その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて市場の様子見姿勢も強まり、上げ幅は限られた。 期間中のユーロ(対ドル)は堅調。大口投機筋の買越幅は8万9976枚となり、前週比1万1988枚縮小。11日に開催されたECB理事会では、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)に関し、「次の四半期にかけて、PEPPの下での資産購入を今年の初めの数カ月と比べて、かなり速いペースで実施する」と声明文で表明され、欧州時間序盤に米長期金利が1.5%を下回りユーロ高ドル安が進行。ただ、米FOMCを控えるため市場の反応は鈍く、小幅な値動きに留まった。
- CFTC建玉報告:円/ドル、ユーロ/ドル(3月9日時点)3月15日 17:18米商品先物取引委員会(CFTC)が3月12日に発表した建玉報告によると、9日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)IMM通貨先物円(対ドル)相場の大口投機筋(非商業部門)の買越幅は6514枚となり、前週比1万2756枚縮小。期間中に、投機筋は売り買い共にポジションを増やした。 期間中の円(対ドル)は下落。米労働省が5日に発表した2月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比37万9000人増と、市場予想の18万2000人増を上回り、好調の目安とされる20万人増を大きく越えた。これを受けて、米景気の回復ペースに期待が広がり、円売りドル買いが進行した。また、米雇用統計の結果を受けて、長期金利の指標となる10年物の米国債利回りが1.6%台に上昇したことも、他の主要国通貨との金利差を意識してドルが買われる要因となった。 期間中のユーロ(対ドル)は軟調。大口投機筋の買越幅は10万1964枚となり、前週比2万4024枚縮小。米長期金利の上昇を受けてユーロ売りドル買いが進行。欧州連合(EU)統計局が9日発表した2020年10〜12月期のユーロ圏実質GDP(域内総生産)確定値は、季節調整済みで前月比0.7%減となり、改定値の0.6%減から下方修正された。EU全体は0.5%減で改定値(0.4%減)から下振れしたことも、ユーロが売られる要因となった。
- 東京外為市況=過度な円高の流れは一服8月31日 16:00週明け31日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台半ば。
安倍晋三首相の辞意表明を受けて円がドルなどに対して急速に買われた前週末の流れが一服する中、安倍首相に近い菅義偉官房長官が後継首相に有力との観測が浮上し、経済運営の基本路線が継承されるとの見方が広がったことなどから日経平均株価が大幅上昇。これを眺めた円売り・ドル買いも入り、一時は1ドル=105円台後半まで円は軟化。ただ、その後は新規の手掛かり材料に乏しくなったためか、概ね同105円台半ばでもみ合い推移となった。 - 東京外為市況=105円台半ばでの取引8月31日 10:23週明け31日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台半ばでの取引。
先週末の海外市場では、安倍晋三首相の辞意表明で大規模な金融緩和策などが続くかどうかに関して不透明感が漂い、相対的に低リスクな通貨とされる円を買ってドルを売る取引が優勢となった。東京市場では海外の流れを引き継いで始まった後、もみ合う展開となっている。市場関係者は「次期首相を巡る動きや、週末の米雇用統計に注目」としている。 - 外為市況=安倍首相辞意表明を受けて円は急伸8月29日 06:00週末28日の外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台前半。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が経済シンポジウムでの講演で表明した新たな政策方針を受け、持続的な経済成長や完全雇用復活への期待が高まったことなどから円売り・ドル買いが優勢となった前日の流れを引き継ぎ、一時は1ドル=107円近辺まで円は下落。しかしその後、安倍晋三首相が健康問題を理由に辞任の意向を正式表明すると状況は一変。大規模な金融緩和で円安要因となっていた「アベノミクス」の終幕が意識されたことから円買い・ドル売りが膨らみ、一時は同105円10銭台まで円は急伸。この日発表された7月個人消費支出などの主要米経済指標が総じて良好だったことで過度な円買い・ドル売りが一服する場面もあったが、それも長くは続かず概ね同105円台前半での取引となった。 - 東京外為市況=安倍首相辞任の報で円は上昇8月28日 17:00週末28日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=106円付近。
米国の長期金利上昇を手掛かりにドル買い・円売りが優勢となり、東京市場は1ドル=106円台後半までドル高・円安に振れる展開。しかしその後、安倍首相が辞任の意向を固めたと報じられると、一転して円買いが膨らみ、106円台前半まで円が強含む格好となった。市場では「安倍首相の後任をめぐる思惑が交錯するものの、金融・財政政策に大きな変化はないとの見方が大勢で、市場の動揺は短期間に収まる」との指摘が聞かれた。 - 東京外為市況=円相場は106円近辺で推移8月28日 10:3228日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台後半での取引。
前日の海外市場では、米経済の持ち直しへの期待を背景に、ドルを買って円を売る動きが優勢となった。東京市場では海外の流れを引き継いで始まった後、もみ合う展開となっている。市場関係者は「米連邦準備制度理事会(FRB)が物価上昇率が現行目標の2%を超えても金融緩和を一定期間容認する新たな政策枠組みを決定したことで、米景気に対する過度な悲観論がひとまず後退した」としている。 - 外為市況=米FRB議長の発言を受け、円は乱高下8月28日 06:0027日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台半ば。
米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウムを前に、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演でどのような発言をするか見極めたいとの思惑から様子見ムードが漂う中、ドル・円相場は1ドル=106円台前半でもみ合い推移が続いていた。そしてパウエル議長が講演で、インフレ率がFRBの目標とする2%を一時的に上回ることを許容する新たな政策方針を発表すると、事実上のゼロ金利政策の長期間維持が示されたと受け止める向きからの円買い・ドル売りが優勢となり、一時は同105円台半ばまで円高・ドル安が進行。ただ、パウエル議長の発言が消化されると、持続的な経済成長や完全雇用復活への期待感が高まったためか一転して円売り・ドル買いが優勢となり、同106円台半ばまで円は下落。全般的にパウエル議長の発言により円は乱高下する展開となった。
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