金市況・ニュース
- 今週のNY金は概ね堅調、米FOMC議事要旨を背景とした米FRBの利上げペース減速見通しを受け1月6日 19:16今週のNY金は概ね堅調。
4日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(22年12月13〜14日開催分)では、インフレ抑制に向けた利上げを継続しつつも経済成長へのリスクを限定的とする方法で進められるよう、全ての参加者が積極的な利上げペースを緩める見解で一致していたことが分かった。しかし、一方で、米FRBは景気減速に配慮することでインフレ対策への取り組みが弱まっているという金融市場の「誤解」を懸念していることが示され、NY金は米FOMC議事要旨発表後に急伸したものの、買い一巡後の高値は売られる荒い値動きとなった。
- 5日のNY金は下落、堅調な米雇用関連指数を受け1月6日 09:005日のNY金は下落。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比18.4ドル安の1840.6ドル。
堅調な米雇用関連指数を眺め、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げペースを維持する可能性があるとの見方が強まり、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。
5日に企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は12月に23万5000人増加し、市場予想の15万人増を上回った。また、同日に米労働省が発表した2022年12月31日までの1週間の新規失業保険申請件数は1万9000件減の20万4000件と昨年9月終盤以来、3カ月ぶりの低水準となった。 - 4日のNY金は上伸、米FOMC議事要旨を受け1月5日 09:204日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比12.9ドル高の1859.0ドル。
米連邦準備制度理事会(FRB)が4日公表した2022年12月13〜14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、全ての参加者が米経済成長へのリスクを限定した方法でインフレ抑制を進められるよう、積極的な利上げペースを緩める見解で一致していた。これを受け、米長期金利の指標とされる10年債利回りが低下し、金利を生まない資産である金は買われた。また、対主要国通貨でのドル安も進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り、4日続伸。2022年6月上旬以来、約半年ぶりの高値となった。 - 4日の金ETFは減少、現物保有量は916.77トン1月5日 09:10ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、4日時点で前日比0.87トン減の916.77トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は4日現在、2021年12月末と比べ58.89トン減少している。 - 3日のNY金は上伸、米長期金利の下落や世界経済の減速懸念などを背景に1月4日 09:183日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比19.9ドル高の1846.1ドル。
米長期金利の指標となる10年債利回りの下落を眺め、金利を生まない資産である金は買われて上伸。また、国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は1日、米国と欧州、中国を含む主要経済圏にとって2023年が厳しい年になるとの見方を示し、世界的な景気減速懸念の高まりも安全資産としての金が買われる要因となった。市場では、4日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を控える中、米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融引き締め方針の手がかりが得られるかが注目されている。 - 29日のNY金は上伸、労働市場の軟化示す統計受け12月30日 09:1729日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比10.2ドル高の1826.0ドル。
米労働省が発表した最新週の新規失業保険申請件数は22万5000件で市場予想と一致。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げにより労働市場が軟化している可能性が示されたことで、米長期金利の指標となる米10年債利回りが低下すると共にドル安が進行。ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。 - 28日のNY金は下落、対主要国通貨でのドル高を受け12月29日 11:0428日のNY金は下落。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比7.3ドル安の1815.8ドル。
投資家が中国の新型コロナ対策緩和と経済再開の影響を見定めようとする中、米長期金利の指標となる10年債利回りが上昇。対主要国通貨でのドル高が進行し、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。当面は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めペースを巡る思惑主導の動きが見込まれている。 - 27日のNY金は上伸、中国の新型コロナ防疫対策の緩和見通しを受け12月28日 14:2627日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比18.9ドル高の1823.1ドル。
中国政府は26日、新型コロナウイルス対策として行っている入国時の隔離措置を来年1月8日から撤廃すると発表。世界最大の金消費国である中国の需要回復への期待感から金は買われて上伸。また、対主要国通貨でのドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いも入り値を伸ばした。 - 27日の金ETFは増加、現物保有量は918.51トン12月28日 10:37ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、27日時点で前日比5.50トン増の918.51トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は27日現在、昨年12月末と比べ57.15トン減少している。 - 26日のNY金は休場、クリスマスの振り替え休日のため12月27日 08:3926日のNY金クリスマスの振り替え休日のため休場。
- 22日のNY金は下落、米FRBの利上げ長期化見通しなど背景に12月23日 08:3922日のNY金は下落。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比30.1ドル安の1795.3ドル。
米経済の底固さを示す経済指標を受け、対主要国通貨でのドル高が進行し、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落。米労働省が22日に発表した最新間の新規失業保険申請件数が21万6000件となり、市場予想(22万2000件)ほど悪化しなかったことや、 米商務省が22日発表した2022年第3四半期の実質国内総生産(GDP)確報値が年率換算で前期比3.2%増と、改定値の2.9%増から上方修正されたことなどが材料視された。また、労働市場の堅調さが示され、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化見通しが強まったことも、金利を生まない資産である金が売られる要因となった。 - 21日のNY金は横ばい、調整主導の動き12月22日 09:0721日のNY金は横ばい。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日とカワラズの1825.4ドル。
米連邦準備制度理事会(FRB)による政策金利の引き上げのペースが鈍化する可能性があるとの見方が金利を生まない資産である金を下支える一方、市場関係者がクリスマスや年始年末を控えて休暇をとるため全般的に商いが薄くなる中、前日の動きに対する反動からドル高が進行。調整主導に商われ、割高感からの売りに上値を抑えられたドル建てNY金は横ばいの動きとなった。23日に11月の米個人消費支出(PCE)の発表を引けることも市場の様子見姿勢を強めた。 - 20日のNY金は上伸、対主要国通貨でのドル安や米景気後退懸念など手がかりに12月21日 09:0720日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比27.7ドル高の1825.4ドル。
日銀がイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)下での10年物国債金利の許容変動幅拡大を決定。市場は金融政策の現状維持を予想していたため、日本の長期金利が7年ぶり水準に上昇すると共に、外国為替市場では円高が進行。ドルはユーロなど他の主要通貨に対してもほぼ軟調に推移したことで、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。また、米商務省が20日に発表した11月の米住宅着工件数が3か月連続で下落し、米国の景気後退(リセッション)懸念を背景とした安全資産としての買いも入り、値を伸ばした。 - 20日の金ETFは増加、現物保有量は913.88トン12月21日 08:41ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、20日時点で前日比1.74トン増の913.88トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は20日現在、昨年12月末と比べ61.78トン減少している。 - 19日のNY金は軟調、米利回り上昇を受け12月20日 09:1719日のNY金は軟調。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比2.5ドル安の1797.7ドル。
米連邦準備制度理事会(FRB)のターミナル・レート(政策金利の最終到達水準)を探る動きとなる中、米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇したことで、金利を生まない資産である金は下落。ただ、ドイツのIFO経済研究所が19日発表した12月の企業景況感指数が88.6と前月から2.2ポイント上昇したことで、投資家のリスク回避姿勢が後退すると共に対ユーロでのドル安が進行し、ドル建てNY金は割安感からの買いに支えられ、下げ幅は限られた。 - 19日の金ETFは増加、現物保有量は912.14トン12月20日 08:54ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、19日時点で前日比1.73トン増の912.14トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は19日現在、昨年12月末と比べ63.52トン減少している。 - 16日のNY金は上伸、安全資産として買われる12月19日 09:2416日のNY金は上伸。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比12.4ドル高の1800.2ドル。
米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)がインフレ抑制に向けて金融引き締めを継続する方針を表明したことで、市場では利上げの長期化による景気後退懸念が台頭。投資家のリスク回避姿勢が強まる一方、金は安全資産としての買いが入り上伸した。また、米S&Pグローバルが16日に発表した12月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が44.6となり、11月の確定値の46.4から低下。米景気後退懸念を背景にドルが一時下落したことで、ドル建てNY金が買われる場面もあったが、投資家のリスク先行姿勢が高まる中でドルが買い戻され、NY金は上げ幅を削られている。 - 16日の金ETFは減少、現物保有量は910.41トン12月19日 09:09ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、16日時点で前日比3.47トン減の910.41トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は16日現在、昨年12月末と比べ65.25トン減少している。 - 15日のNY金は下落、欧米中銀の利上げ継続見通しを背景に12月16日 09:2415日のNY金は下落。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比30.9ドル安の1787.8ドル。
14日まで開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、利上げを「さらに進める必要がある」と明言。同日に公表された米FOMC参加者による金利・経済見通しでは、2023年末の予想が5.1%と9月時点(4.6%)から引き上げられ、市場の想定よりもタカ派的な内容と受け止められ、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。また、欧州中央銀行(ECB)は15日、0.50%の利上げを決定。米FRBとECBは共に利上げ継続を示唆したことも、金利を生まない資産である金にとっては弱材料となった。 - 15日の金ETFは減少、現物保有量は913.88トン12月16日 08:56ニューヨーク証券取引所に上場されている世界最大規模の金ETF「SPDRゴールド・シェア」現物保有量は、15日時点で前日比2.32トン増の913.88トンとなった。
また、「SPDRゴールド・シェア」の現物保有量は15日現在、昨年12月末と比べ61.78トン減少している。
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